ご縁感じる銀杏の実をガラスに閉じ込めるオーダー
Glass Worksちゅきのブログ
2016.12.05
参拝した神様からのプレゼント
「銀杏の実って、ガラスに閉じ込められますか?」
お電話を頂いたのは、うりずんの涼やかな 6月を過ぎた頃でした。
ご依頼主のTさんは、とあるお社さまで参拝をし、お帰りになろうと、ふと足元に
銀杏の実が落ちていたことに気が付きました。
「ご縁を感じて、頂いてきちゃいました♡」
『えっ。銀杏って殻があるんじゃなかった?』
そう思われた方々、私も一緒です。
梅干しの種のように、果肉の中にある仁(ジン)が、あの銀杏だそうです!
ご縁を感じた銀杏を、手元に置いて飾りたいというご希望でした。
2回の電話、13通のメールのやり取りをしながら、ご希望を伺い、工程ごとに確認して、
経過の様子を画像でお伝えしながら、作業を進めます。
Tさんご依頼の銀杏の銀さんです。↑^^)
ボルサリーノ・ハットを被っていそうな、渋さが漂いますね。
Tさんに、お伝えすることは、次の3点です。
・美しい黄緑色が、焼いている途中で蒸発して無くなってしまうこと。
・空気穴を銀さんに開けても、空気が残り爆発してしまうこともあること。
・その空気は銀さんの「最後の吐息」になるが、吐息ごと閉じ込めるか、
銀さん自体を触れるようにするか選んでほしいこと。
メールをやり取りしながら、ご希望を聞き、
作業工程の画像を送りながら、確認を頂き、
ご了承頂いてから、作業を進める という制作方法です。
銀さんとガラスです。
作業工程は、ガラスの塊を、銀さんの上に乗せて、焼き上げます。
上から見た様子です。
銀さんに穴を開けて、銀杏部分の空気を抜く穴を開けて、コーティングした様子です。
いよいよ焼いて仕上げます。
残った吐息が多くて、ちょい爆発して、ガラスを陥没させた、力強い銀さん。
そのまま吐息と割れたガラスが溶けあった作品になりました。
すごく珍しい現象です。(;゚Д゚)
裏面は、破裂したおかげで、果肉の奥に、銀さんが見えるので、
そのまま触れて楽しむことを、お勧めしました。
もちろん、触っても、銀さんの果肉や中身も風化することなく、そのままの状態で
保てるので、ずーっと銀さんを楽しむことができます。
最後の吐息は、あちこちに泡として残って、しかも波紋のような風情が、
水面下に沈んでいる様な、そんな作品になりました。
出来上がりましたオーダー作品が届いたよ~と頂きましたので、ご感想と一緒に
ご紹介いたします。
Tさん。こちらこそ、お付き合い頂き、どうもありがとうございました。
ギャラリーがいますね^0^))♡
楽しい仕事をさせて頂き、感謝いたします。
お会いできますのを、楽しみにしております。^^)
GlassWorksちゅき
電話 098-989-0233
沖縄県国頭郡恩納村山田363-1
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