星砂ガラス製作体験の作品を焼く様子
Glass Worksちゅきのブログ
2013.11.05
さて、いつもは星砂ガラス製作体験の皆さまをご紹介しますが
本日は番外編。
どんな風にガラスを、焼いているのだろう?とご質問を頂きました。
嬉しいお問い合わせをありがとうございます。
ご存知のように、当工房の星砂ガラス体験は、特徴があります。
①沖縄で唯一、星砂を入れた作品が作れる
②大きさ、色、形を自由に作れる
③製作時間は平均2時間のロングタイムもOK
ですので、
出来上がる作品の大きさ、形、ガラスの厚みも様々(さまざま)です。
それらの作品を焼く時に、一番難しいのは温度管理です。
ガラスが溶ける速さが、まちまちなのです。
例えば、水色のガラスは早く溶けるけれど、緑色のガラスは、溶ける速度が遅い、とか
エッジを効かせた作品に仕上げたい、と言うお客様のご要望で
温度設定は低めに・・。
更に、ガラスを2枚重ねた作品もあれば、4枚重ねた作品もある。
「え~!大変じゃん!」
・・・・そうなのです。大変なのです。
本来なら、一つの作品に、一つの温度管理が理想ですが
沢山ある皆さんの作品を、1つ1つ焼いていては、間にあいません
そこで、「コツ」が必要です
今回は、それをご紹介。
この釜は、蓋にニクロム線が張ってあり、真上から熱が放出されます
蓋が開く手前の1と奥の3では、温度が20度ぐらい違います
つまり、1の方が、3より温度が低いので、エッジを残したい作品が、この位置に来るわけです。
では2は?
一番ニクロム線が密集していて、高めの温度で焼きたい作品が来ます。
ですので、3枚から4枚重ねのガラス作品が来て、ガラスを溶かして焼きあがるのです。
また、大きな作品を焼くときも、2の場所がよいでしょう。
まだ、空いているところに、ガラス作品を置かないの?
確かに。
スペースが空いているので、ガラス作品が焼けそうですよね。
ところが、この作品たちを焼くのは、全体的に温度を高くして、焼かないといけない作品です。
通常より、20度から30度高めに焼き上げて、
一番高い温度でキープしながら、じっくり焼く時間が多いチームなのです。
「余熱でじっくり火を通すと、ふっくらジューシーに出来ます」みたいな・・。
ですので、皆さんがお作りになった作品を、次の日に焼くということはせずに
チームが集まってから、焼き上げると言う方法が、効率が良いのです。
お手元に作品をお届けするのに、1週間から2週間ほど頂いているのは
そのためです。
しばし、時間が掛かってしまいますが、ご了承いただくと幸いです。
しかし、アクシデントは潜んでいます。
星砂を入れすぎてしまった作品は、割れてしまいます
事前に星砂を減らして焼く作品もありのですが、駄目になる作品もあります。
その時は、申し訳がないのですが
私が同じものを作りまして、郵送させて頂いています
その際、割れてしまった写真を添えて、送らせて頂いています。
ですので、「星砂を減らしてくださいね」と製作中にお声をお掛けする理由は
ガラスが割れてしまうからです。
けっして、ケチっている訳ではないのですよ。^^;)
沖縄にお越しの際は、星砂ガラス製作体験で、お好きな作品を作られてください
ステキな作品を作るお手伝いを致します。
今日は 星砂ガラス製作体験のガラスの焼き方についてでした。
沖縄 真栄田岬近く GlassWorksちゅき でした