恩納村 琉球ガラス体験工房が贈る ガラスアクセサリーを貸切でじっくりと作る

魚のウロコを使った大皿が欲しい 恩納村 琉球ガラス体験工房

Glass Worksちゅきのブログ
2017.01.14


 

釣り仲間にも見せて自慢する逸品

 

 

 

 

 

釣りが大好きで、釣った魚を料理するのも好きなお客さまが、アーラミーバイのウロコを持って

当工房にお越しになりました。

 

アーラミーバイって、どや顔の大型の魚で、美味しいんだよね。

 

 

・アーラミーバイ(沖縄の方言名)

タマカイ(英名:Giant grouperジャイアント・グルーパー)は、

スズキ目ハタ科に属し、ハタ科に属する最大の魚で、

サンゴ礁に生息する最も大きい硬骨魚類である (Wikipedia より)

 

始めて大物を釣った記念に、魚拓を採るよりも

そのウロコを使った大皿を作ってほしいというメモを片手に、お越しになった I さまです。

 

 

 

「楕円形のお皿で、使いやすくて、男らしいものに作ってほしい。

 

でもね、男らしいと言って、重量あるお皿は使いずらいし、

 

食器棚に入る大きさで、黒で作ってほしい。

 

アーラミーバイの絵を描いて、そこにウロコを入れて欲しい。」

 

 

何とも具体的なご注文で、助かります。

 

 

その後、お預かりしているウロコに、特許技術を使った溶剤を塗り、サンプルを作ります。

 

色の発色、うろこの焼き具合い、絵柄のイメージの確認して頂くために

 

I さまへサンプル品の画像を送ります。

 

***

Iさま

 

アーラミーバイ皿の絵柄が2種類あります。
どちらが好みですか?
AorB でお選びください。

 

*図柄の上に、白い鱗がありますが、イメージで仮に置きました。

 

A横向き全体像

B正面横から顔つきアップ

お手すきのおりに、お返事をください

***

 

 

 

 

「ちゅき 吉田様へ

絵柄の提案、ありがとうございます。
B)正面の横から顔のアップが良いです。魚の躍動感がありますね!
 
 
ところで、魚の向きなのですが、通常、料理の盛りつけは頭は左と決まっています。
 
魚の図鑑を見ても頭は左、尾は右です。
これには色々な理由がありますが、日本では左を優位とする伝統があり、
和食の世界ではこれに則っています。
右利きの人が食べやすいから、との理由もあるようです。
逆に頭を右に向けるのは不祝儀の時だそうです。
このあたり、ネットで調べてみると面白いです。
 
とうことで、B案で頭を左に向けた正面横からの絵柄でお願いします。
ウロコの配置は適当でけっこうです。
 
出来上がりが楽しみです。」
 
 
 
Iさま
 
(*´ω`*) ご指南いただき、どうもありがとうございます。
 
作法を学ばせて頂き、感謝です。どうもありがとうございました。
 
 

 

 

 

 

お客様にご確認頂いた後、ご希望のお皿の大きさに色彩をし、一度目の焼きを行う前に

 

画像を送り、これから焼きますよ~とお伝えします。

 

 

 

 

 

焼きあがったよ~^0^)

 

「吉田様へ

絵付けのサンプルを拝見しました。 素晴らしです!
 
プレート一杯に描かれた、躍動的な力強いミーバイ、自然の中そのものです。
 
顔は魚の王者の風格ですね。
 
これに平らなゴールドに輝くウロコが3層ぐらいに並んで輝きを放つと、
 
記念プレートとしては最高の出来映えです。
 
プレートの形態ですが、丸物の魚を載せたときにピッタリくるように、楕円形でお願いします。
 
 
芸術性はともかく、メモリアルとしては満足できます。
 
完成が楽しみです。 引き続き、よろしくお願いいたします。」
 
 
えへへ。どうもありがとうございます。(#^.^#)
 
 

 

次に、楕円形の形を確認頂きます。

 

器の形、器の淵部分、器の深さと絵柄のバランスの確認をして頂きます。

 

***

Iさま

 

黒いミーバイプレートが出来上がりました。
 
画像を見ながらご確認ください。
 
大丈夫でしたら、このまま作業を続けます。
 
*画像の説明*
 
黄色の点線部分・・・楕円形にカットする部分です。
 
黄緑の点線部分・・・大皿の1cm淵部分です。
 
桃色の点線部分・・・大皿の深さ部分です。1.5cm~2.0cmです。
 
 
ご確認いただく部分は、魚絵柄が少し見えなくなるということです。
 
よろしければ、お手すきの時に、お返事を頂ければ幸いです。
 
どちらで仕上げてよいか、お教えください。
 
***
 

 

 

「吉田様へ

 
 サンプル画像をありがとうございます。
 しばらく考えて返信します。
 
 出来上がりが楽しみです。
 
 あのウロコがゴールドに輝くなんて、信じられません。」
 
 
 「楕円形」でお願いします。魚1尾丸物で乗せたときに、しっくりしそうなので、
 
 よろしくお願いいたします。」
 

 

ご確認後、アーラミーバイのウロコを配置して、ご確認の画像を送り、2度目の焼きを行います。

 

 

 

並ぶね・・。ウロコは銀伯色で、虹色に輝く美しいものでした。

 

 

 

焼きあがった様子です。

表の様子です。ウロコが蒼味がかって、神秘的です。

 

 

 

***

Iさま

お待たせしておりますアーラミーバイのお皿、プレート状が出来上がりましたので
 
お知らせいたします。
 
表と裏の画像です。
 
向かって頭が左にあるのが、表になります。
 
***
 
 

 

「吉田様

画像見ました。素晴らしい出来映えです。

 

表の裏で焼いたときのウロコは違う発色をするのですね。偶然ですか?

 

記念の皿としては、申し分ないです。
 
 
出来上がりを楽しみにしております」
 
 

焼きあがった画像をご確認後、器の形に仕上げるために3度目の焼きを行います。

 

***

Iさま

 

大変長らくお待たせいたしました。
 
ご注文のアーラミーバイ大皿が出来上がりました。
 
ご都合がよいときに、「行くよ~」とお声かけ下されば
 
ウキウキしてお待ちしております。
 
長らくご一緒にお付き合いいただき、どうもありがとうございました。
 
 
ちゅき

***

 

アーラミーバイ大皿

 

サイズ: 28cm x 24cm x 1・5cm(h)

 

ご依頼内容:

 

オオモノを釣った記念に、ウロコを入れた大皿が欲しい。

 

その器に、釣った魚たちの料理を盛り付けて、家族、友人と楽しみたい。

 

 

お皿の表面

 

 

 

 

 

お皿の裏面

 

裏面には、日付、体長、重さを彫り込みました。

 

 

 

 

あー楽しかった、このお仕事(*^0^*)

 

長い間お付き合い頂き、大変助かりました。

 

さまざまな仕事と並行しながら作らせて頂き、メールでのやり取りをさせて頂きながら

 

3か月掛かってしまいましたが、すてきな記念の大皿が出来て、とてもうれしく思います。

 

Iさま、どうもありがとうございました。

 

「吉田様へ

 

自宅に持ち帰ってから、しみじみとプレートを眺めて悦に入っております。
 
 
釣り仲間にも見せて自慢しています。
 
 
こんな記念プレートにも興味を持った人もいます。
 
 
釣りする人に宣伝しておきます。
 
 
まずは御礼まで。」
 
 
しみじみ見て頂き、どうもありがとうございます。
 
またのご縁を、お待ちしております。
 
 
 
 
 

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